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襲ってくる頭痛・顔面痛・目の奥の痛み [痛み]

くも膜下出血の患者の多くが訴えるという激しい頭痛。この頭痛には、私も長く苛まれました。
今回は、術後の『痛み』について書きたいと思います。

最初の頭痛を感じたのは、手術の翌日、8/21の朝、回診が終わって暫くした辺りでした。
最初は少しズキンズキンと痛み出したな…と思っていたのですが、5分もしないうちに痛みは倍増。それどころか顔面も痛み出し、顔を抑えた手を離せなくなりました。
すぐにナースコールで看護師さんを呼びましたが、看護師さんは「10段階で言うとどれくらいですか?」と聞いてくるのです。
その10段階という意味が、私には全く理解出来ませんでした。「10段階って何?10段階の10ってどれくらい?10がMAXというと、気を失うくらい?それとも死ぬくらい?」などと頭の中でグルグル巡り、意識があって、まだ耐えていられる状態なら3くらいだろうと「3」と答えました。
「あと、顔が…顔がめちゃくちゃ痛い」と訴えました。
その10段階というのは、「自分の中でMAXを10とすると今はどれくらいか」という意味だということは後で知りました。
看護師さんは、すぐに点滴の鎮痛剤を用意してくれましたが、痛みが治まるまでには1時間程かかりました。

鎮痛剤は、主に飲み薬と点滴を使用していました。
飲み薬は1日3回、食後に服用です。その合間合間で襲ってくる痛みには、点滴で対応していました。
鎮痛剤を使用すると、次に使用出来るまで時間をおかなければならず、使用出来ない時はただひたすら耐えるしかありませんでした。
痛みはどれくらいかという問いに、私はよく「3」と答えていましたが、今なら「7」と答えます。
今まで感じたことのある痛みの中で1番痛かったのは、子宮内膜症からくる腹痛です。
顔から汗が流れ落ち、のたうち回る程の痛みで、今まで感じた痛みの中で最高の痛みがこれでした。
しかし、この頭痛も耐え難い痛みであったことは間違いありません。
酷くなってくると、手で顔を覆ったまま、看護師さんの顔も見ることが出来ませんでした。


頭痛の他に顔面にもかなりの痛みがあったのですが、その範囲をピンク色で示しました。
zukai-2.jpg
顔の左半分から右目の辺りまでが引きつれるようで、痛み出したらいつも顔を両手で覆ってました。それで痛みが和らぐ訳ではないのですが、とにかく手が離せなくなる程痛いのです。実際、左側は腫れていて、目も殆ど開かない状態でした。
同時に両目の奥も酷く痛むので、毎回「もう、どうしたらいいかわからない」という状態に陥りました。

頭痛は、いつも感じている片頭痛とは違い、何故か、右前頭部・右後頭部・左前頭部・左後頭部に、それぞれ違う痛みを感じていて、頭が4つあるようでした。
頭が4つっておかしいですけど、それぞれ4か所で拍子の違う痛みが襲って来るので、頭痛の間は常にそう感じていました。
そして、この頭が4つあるという光景は夢にまで出て来ました。
夢では風船のような頭が4つ並んで浮かんでいて、それぞれの頭でそれぞれの痛みを感じていました。
夢の中で痛みを感じたのは、この時が初めてでした。
この感覚はICUを出た頃にはなくなりましたが、頭痛・顔面痛・目の奥の痛みはSCUに移ってからも続きます。痛み出すと、それらがいっぺんに襲ってくるので、もう「痛い」としか言いようがありません。
私はあまり記憶に残っていないのですが、面会に来た母にいつも「痛い、痛い」とつぶやいていたそうです。


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